歯周病

歯茎が下がる原因は?歯周病のサインと予防法

歯茎が下がる原因は?

歯周病

歯周病は、歯と歯茎の境目にたまった汚れ(プラーク)が原因で起きる炎症です。炎症が長く続くと、歯を支える骨が少しずつ溶け、歯茎が下がって見えてきます。
初期は痛みが出にくく、「気づいたら歯が長く見える」「歯間に物がはさまりやすい」といった変化から気づくことが多いです。

間違ったブラッシング

力いっぱいゴシゴシ磨いたり、硬い毛の歯ブラシを使い続けたりすると、歯茎に小さなダメージが積み重なり、少しずつ下がっていくことがあります。
横方向の大きなストロークや、同じ場所を強くこすり続ける磨き方は要注意です。

噛み合わせの影響

歯ぎしり・食いしばり、特定の歯だけに強い力がかかる噛み合わせは、歯茎と歯を支える組織にストレスを与え、後退を招くことがあります。
朝起きた時の顎のだるさや、歯のすり減り、知覚過敏がある方は要チェックです。

矯正後の後退

矯正治療後は見た目が整う一方で、歯の位置が変わることで歯茎が薄くなった部分が現れたり、清掃が不十分だと炎症が起きやすくなったりすることがあります。
保定装置(リテーナー)の装着が不十分で歯がわずかに動いた場合も、歯茎に負担がかかることがあります。

口内環境の悪化

お口が乾きやすい(ドライマウス)、喫煙、ストレスや睡眠不足、糖分の多い間食が増える――こうした生活リズムの変化も、汚れがたまりやすい環境をつくり、歯茎の炎症と後退を招きます。ホルモンバランスの変化(妊娠・更年期など)で歯茎が敏感になることもあります。

歯周病を放置するとどうなる?

放置で起こる変化

歯周病をそのままにしていると、少しずつお口の変化が増えていきます。はじめは小さな違和感でも、積み重なると日常に支障が出ることもあります。

• 出血・腫れ・口臭が続く
• 歯茎が下がり、歯が長く見える/すき間が広がる
• 知覚過敏(冷たいものがしみる)が強くなる
• 歯の揺れや噛みにくさが出る
• 見た目の印象が変わり、笑顔に自信が持ちにくい
• さらに進むと、歯を支える骨が減り、最終的に歯を失うことも

歯周病で下がった歯茎を元に戻すことはできる?

結論からいうと、自然に元どおりまで戻すことは難しいケースが多いです。
ただし、炎症をコントロールして進行を止めることはできます。軽度の腫れが引くことで、見た目が少し落ち着く場合もあります。

進行スピードの目安と悪化要因

歯周病の進み方は人それぞれですが、悪化しやすい条件がそろうとスピードが上がります。
進行のざっくり目安
• 軽度(数か月〜数年):出血・腫れ・口臭が目立つ
• 中等度(数年):歯茎の後退、知覚過敏、歯の揺れが増える
• 重度:歯を支える骨が大きく減り、抜歯が必要になることも

悪化しやすい要因
• 喫煙(血流が悪くなり治りにくい)
• 清掃不足・自己流ブラッシング
• 歯ぎしり・食いしばり、合っていない被せ物
• 口呼吸・お口の乾燥(ドライマウス)
• ストレス・睡眠不足、偏った食習慣
• 糖尿病などの全身状態、家族歴

自宅でできる進行予防

正しいブラッシング

コツは「やさしく、丁寧に、境目をそっと」です。
小さめ・やわらかめの歯ブラシを軽い力で、毛先を45度にして歯と歯茎の境目に当て、1〜2本ずつ小さく動かしてみましょう。
就寝前は少し時間をとって仕上げ、フロスや歯間ブラシは1日1回を目安に。強い力や硬い毛は歯茎に負担がかかるため、やさしめのケアがおすすめです。

生活習慣の見直し

間食は時間を決めて、水やお茶でお口をこまめにうるおしましょう。
よく噛む習慣や、キシリトールガムの活用も助けになります。禁煙・十分な睡眠・深呼吸でストレスケアをしつつ、日中は「唇は閉じて、歯は離す」を合言葉に食いしばり予防を。鼻呼吸と就寝時の加湿で乾燥対策を行い、歯ブラシは1〜2か月を目安に新しいものへ交換すると安心です。

歯科健診とクリーニングを受ける

ご自宅のケアに3〜4か月ごとの定期健診・クリーニングを重ねると、進行をやさしく抑えられます。出血・しみる・口臭・歯が長く見えるなどの変化があれば、予定より少し早めの受診がおすすめです。
定期チェックではお口の状態を確認し、落としにくい汚れもきれいにします。
毎日丁寧に磨いていても磨き残しは起こりやすいので、ブラッシングの癖の確認や磨き方のアドバイスを受けるのもよいでしょう。

歯茎が気になる場合は太田市のたちかわ歯科医院へご相談を

セルフチェック

次のうち1つでも当てはまる状態が1週間以上続くなら、受診の目安です。
 □ 歯みがきや食事で出血する
 □ 口臭・ネバつきが気になる
 □ 歯が長く見える/すき間が広がった
 □ 冷たいものがしみる(知覚過敏)
 □ 歯がグラつく/噛みにくい
※強く磨きすぎを感じたら力加減を見直し、変化はスマホで定点写真を撮ると気づきやすくなります。

お気軽に当院にご相談ください

「検査だけでも大丈夫かな…」という方も歓迎です。気になることやご不安、生活スタイルまで丁寧にお話を伺い、私たちからもわかりやすく検査結果や治療の選択肢、通院ペース・費用目安をお伝えします。
無理のない計画を一緒に考えますので、安心して健診や治療を受けていただけます。
太田市で歯茎に関してお悩みの方は、たちかわ歯科医院へご相談ください。

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